日本の葬儀の歴史について

世界最古の葬儀に関する記録は、北イラクのシャニダール遺跡をされています。この遺跡はおよそ5万年前のものです。日本でも昔から人が亡くなると葬儀を行っていましたが、あまり多くの記録が残っていません。日本で最古の記録とされるのは、712年の「古事記」にあるアメノワカヒコの葬儀にまつわる話です。

「喪屋」という遺体を安置する場所に死者が埋葬され、死者の食事の世話をカワセミが行います。喪屋の掃除はサギ、臼を引くのをスズメ、泣く女をキジがそれぞれ担当して、盛大に8日間続けます。当時の日本では、鳥が大きな役割を担っていたことが分かります。日本の神々は天孫降臨といって、天から舞い降りたと考えられていました。

そのような神々は、死後に再び天に戻るとされます。死者の遺体や霊魂は鳥と化して彼岸に運ばれます。ヤマトタケルは死んで白鳥になったという伝説もあります。一方庶民の葬儀の大きな特徴は、共同体によって行われる点にあります。

この習慣は現在でも地方によっては残っています。故人の死を悲しんでいる親族に代わって、近隣の人々が中心に葬儀を進めます。また地域的なつながりがなくても、宗教につながりがある場合もあります。「講」という同じ信仰を持った人の集まりでは、講に属する人々が力を合わせて行います。

火葬が7世紀や8世紀に僧侶の遺体に対して行われた記録があります。しかし、日本では土葬の習慣が根強く火葬が義務付けられたのは、戦後のことです。

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